【台本・セリフの覚え方】役者の私がやっている3ステップ・記憶力UPの方法
- 2018.08.20
- 2022.03.23
- 演技レッスン・練習方法
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こんにちは、役者&ブロガーのシカ子です。
今回は、
役者の台本・セリフの覚え方
記憶力がUPする方法
についてまとめてみました(^-^)
役者は、台本をもらったら「セリフを覚える」という作業をしますよね?
これは、役者の大事な仕事の一つです。

分かってはいるけど、覚えるのが苦手なんだよな~

効率よく覚える方法ってないのかな?
という人もいるんじゃないでしょうか?
ある監督さんが、

撮影現場は、とにかく時間がない。
そんな時に、もしも芝居が微妙だったとしても、なんとかOKはだせる。
でも台詞が言えてなかったら(覚えていなかったら)OKが出せなくて進まない。
セリフを覚えていないことで現場が進まなくなるのが、一番困るんだよね。
といっていました。
それくらいセリフを覚えて現場に臨むというのは大切なことです。
セリフ覚えが苦手だと、覚えることに時間を取られて、肝心の役作りまで手が回らなかったりもして・・・
どうせなら、苦手を克服して、効率よく覚えられた方が、役作りの時間が増やせるし、自分のストレスも軽減できますよね✨
そこで今回は、15年以上芝居を続けてきた中で、私なりのセリフ覚えのコツをご紹介します(^-^)
少しでも参考になれば幸いです♬
たまにインタビューなどで、
「台詞はあまり覚えていかない。そのほうが自然に演技ができるんで」
という俳優さんなどもいますが、それはある程度の経験を積んだからこそできることです。
台詞をあえて完璧に覚えていかないという方法もありますが、まずは台本をちゃんと覚えるということができるようになってから応用しましょう!
俳優の台本・セリフの覚え方
セリフ覚え方で大切なポイント2つ
セリフを覚える時の大切なポイントは2つ!!
❶ セリフ覚えの苦手意識をなくす
❷ 自分に合った方法を見つける
一つづつ説明していこうと思います(^-^)
①セリフ覚えの苦手意識をなくす
「セリフ覚えが苦手なんですよね~。」
「覚えられないんですよね~。」
と言っていると、本当にいつまでたっても覚えられません。
セリフを覚えることは役者の仕事です。
苦手だろうが、なんだろうが覚えなくてはいけないんです!
わたしの経験上、セリフ覚えは自分に合った方法を見つけて、回数を重ねていけば絶対に早くなります!
「セリフ覚えが得意です✨」というループに入ると、当たり前のようにセリフが覚えられるようになっていきますので諦めず頑張りましょう(^-^)
苦手意識をなくすことの第一ステップとして、
「わたし、覚えられないんですよね」
という言い訳の言葉は使わないことを意識することから始めましょう。
②自分に合った方法を見つける
どんな人にも、自分に合ったセリフ覚えの方法というのがあります。
色々な覚え方
書いて覚える
聞いて覚える
音読して覚える
歩きながら覚える
寝る前に覚える
お風呂で覚える
時間制限を決めてゲーム方式で覚える
などなど・・・
これ以外にもいろんな工夫がありますし、役者さんによって様々です。
なので、色々な方法を試してみて、自分に合った方法を見つけることが一番だと思います(^-^)
とはいいつつも・・・

結局、何が一番いいの??
って思いますよね。
私も色々な方法を、試しては失敗し、試しては失敗し・・・の繰り返しでした(笑)
そこで今回は、私が15年以上芝居をしてきた中で、一番効果があると感じた方法を紹介しちゃいます✨
役者の私がやっているセリフの覚え方・記憶力UPの方法
では、実際に私はどのようにセリフを覚えているかというと・・・?
声に出す
耳で聞く
体を動かしながら覚える
の3ステップで覚えます!!
具体的な覚え方を順番にお伝えしていきますね。
STEP1:まずは声に出して覚える
STEP1でセリフの7~8割くらいは入れてしまいます。
具体的な方法は↓こんな感じです。
セリフの覚え方
❶ 覚えたいセリフのページを開く。
❷ 自分の台詞を頭から1~2行、声に出して読む。
❸ その1~2行だけでいいので「見なくてもいけそうかな?」と思ったら、台本を外して言ってみる。
❹ 覚えていたら、次の1~2行に進み、また声に出して読む。
(覚えていなければ、言えるまで2~3回ブツブツ言ってみる)
❺ 新しい1~2行も、見なくても言えそうになったら、台本を外して、始めに覚えた1~2行の台詞から覚えたところまで通して言ってみる。
❻ 覚えていたら次の1~2行へ。
~繰り返し~
こんな感じで、少しずつを繰り返して覚えていきます。
慣れてくると、1~2行ではなく、一気に3~4行と、覚えられる量も増えてきますし、覚える時間も速くなってきます。
私は、この作業、家だとだらけちゃうので、公園やカフェに行ったり、電車の中でマスクしてやったり(笑)
ブツブツ言いながら覚えています。
STEP2:自分のセリフ以外を録音する
台本を外して、なんとな~くセリフが出てくるようになったら、次は自分のセリフ以外を録音します。
相手のセリフだけ録音して、会話ができるように、自分のセリフのところは必要な「間」をあけて録音してください。
例)
相手:「今日何食べたの?」←録音
自分:「・・・・・」←間
相手:「美味しかった?」←録音
自分:「・・・・・」←間
私は、相手のセリフは棒読みで録音するようにしています。
(実際の相手がどう言うかは分からないので)
録音は、スマホのボイスレコーダーなどでOKですよ
もし、スマホだと、LINEやSNSを、ついついチェックしてしまう人は、ICレコーダーなどを活用する方法もあります(^-^)
余計な邪魔が入らないので、集中力を持続することができておすすめ✨
私は昔、SONYのICレコーダーを使っていました。
舞台稽古中に、自分の芝居やダメ出しを録音しておくのにも使えたので、意外と便利なアイテムだったりします✨
STEP3:録音した相手の声と会話をしながらさらに落とし込む
録音し終わったら、録音した相手の声と会話をしながら、ブツブツ言うのを繰り返します。
こうすることで、
相手の言葉のどこにひかかって、自分のセリフが出るのかが分かる。
相手のセリフも記憶に残って、ストーリー全体が頭に入りやすい。
相手のセリフを覚えておくことで、相手のセリフが飛んでも軌道修正しやすい。
などのメリットがあります!
また、この方法なら、どんな時でもセリフ覚えの時間を作れるので、時間がない人、忙しい人にもおすすめです。
駅まで歩く時間や移動中
食器を洗いながら
洗濯物干しながら
ドライヤーしながら・・・
「~しながら」セリフ覚えができるなんて、効率的ですよね✨
私は「Clipbox+」というアプリをDLして、録音した音声を、このアプリに保存しています。
「Clipbox+」なら、リピート再生ができるので、ひたすら繰り返し練習することができます
【実証済み】記憶力UPのポイント
STEP3の「~しながらセリフを覚える」というのが、実は超重要なんです!
なんと、動きながらセリフを覚えるのが、記憶力UPに繋がることは、科学的にも証明されているんです!
動きながら記憶することの効果
人は運動をすると、全身の血行がよくなります。
それにともなって脳の血行もよくなって、脳の機能が高まった状態にあります。
このことも歩きながらの暗記が有効な理由のひとつですが、それだけではありません。
人は運動時や場所を移動しているときには、記憶の中枢である海馬から「シータ波」という脳波が出てきます。
この脳波が出ているときは、脳が最高の記憶力を発揮できる時。
これを逃す手はありません。
引用:勉強方法と試験対策のコツ
「体を揺さぶりなら勉強すると集中力が高まる」ことの効果は、今は科学の面からも証明されています。
同様に、歩きながら学んだほうが、じっと座っているより半分の時間で2倍の効果がある、という手法を皆様のお子さんに教えてあげてはいかがでしょう。
いかがでしょうか?
歩きながら、食器を洗いながら、家事をしながら・・・
「~しながらセリフを覚える」というのは、記憶力が上がる、かなり効果的な方法なんですね✨
実際に、こうやって動きながらでも、台詞がスラスラ出てくる状態まで持っていけたら、本番やオーディションで、

覚えたはずなのに、台詞が出てこない・・・
なんてことがなくなって、自信にも繋がりますよ✨
まとめ
今回は
「役者の台本・セリフの覚え方」
「記憶力UPの方法」
についてまとめてみました。
声に出す
耳で聞く
体を動かしながら覚える
これが私の中では、一番効果のあるセリフ覚えの方法です。
また、オーディションで急にセリフを渡されたり、現場で急にセリフが変わったときなどは、録音はできませんが「声に出す×動きながら」という方法でセリフを詰め込みます。
セリフ覚えが早くなれば、浮いた時間を役作りなどに回すことができるようになります✨
限られた時間を、最大限に活用することができれば、

なんか私、セリフに追われて演技してる・・・
ということも減り、楽に演技ができるようになりますよ(^^)/
あくまで、この方法は私のおすすめなので、全員に合うとは言えませんが、少しでも参考になれば幸いです✨
最後まで読んでいただき
ありがとうございます
これからも役者に役立つ情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします♥
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