演技の練習を一人でする時の効果的なレッスン方法【おすすめの台本も紹介】

演技の練習を一人でする時の効果的なレッスン方法【おすすめの台本も紹介】

今回は、

コロナで、誰かとお芝居の練習をする機会が減ってしまった。

家に居ながら一人でできる演技の練習方法が知りたいな。

とお悩みの方へ。

 

・一人でできる効果的な演技の練習方法

・一人練習におすすめの本

について紹介します。

 

今回の練習は、実際にカメラで自分の演技を撮ってみるという方法になります。

この練習は、

 icon-check-circle 客観的な視点を身に付ける

 icon-check-circle 台詞に引っ張られない

 icon-check-circle 想像力を育てる

 icon-check-circle 演技の幅が広がる

などに役立ちます(^^)

 

私が15年以上役者を続ける中で、結構効果あるなと思っている練習です♬

ぜひぜひ楽しみながらやってみてください

こっそりおうち練習で、周りと差をつけていきましょう✨

 

icon-asterisk発声や身体づくりなど、基礎訓練の情報が知りたい方は・・・

鴻上尚史さんの「発声と身体のレッスン」という本が、おすすめです✨

一人でできる基礎訓練を知りたい方はこちらの記事をご覧ください(^^)/

 icon-angle-double-right 演技初心者におすすめの本『発声と身体のレッスン』レビュー【基礎を学べる一冊】

 

 icon-check-circle この記事を書いている人 : シカ子




【おすすめ】一人用の台本(モノローグ集)

まず、一人で演技練習する時に役立つモノローグ集をご紹介しますね✨

著者は、脚本家、映画監督、演出など幅広くこなす渋谷悠さん。

 

この本に収録されているのは、一人芝居用の台本(モノローグ)です。

作品としても5~10分以内のものになるかと思います。

練習用でも、一人芝居の本番用にも使えます♬

 

一人芝居用の題材を探している方はぜひ手に取ってみて下さいね✨

 

その他、いろいろな台本を知りたい方は【舞台・演劇】おすすめの台本・探し方(無料もあります)で紹介していますので参考にどうぞ。

 

一人で出来る演技の練習方法

それでは早速、演技練習に入っていきましょう♪

用意するもの3つ

一人で演技練習をする際に用意するものは3つあります。

スマホ

タブレットがあれば画面が大きいからなおよし。

 

スマホを固定するもの

↓おすすめはこういうタイプのもので、私も使っています!

 icon-check-circle 自撮り棒としても三脚としても使える

 icon-check-circle Bluetoothのシャッターが付いていたら使いやすい

 

↓立てられるタイプのスマホケースでも大丈夫♪

 

好きな台詞

長すぎず短すぎずがおすすめ。

内容は何でもいいですが、独り言ではなく誰か相手にかけている台詞の方が練習になります。

(例)

「本当です。信じてください。私じゃないんです。早く解放して下さい。帰らなくてはいけないんです。」

適当に考えた例ですが、このくらい短くても練習用に使えます(^-^)

思いつかない方は、持っている台本や、好きな映画などから抜き出したセリフでもOK。

 

 

演技の練習方法(基礎編)

まずは基礎編です。

自分の演技を、撮影して客観的に見ることで、自分の癖を知ることができます。

「どうすればより伝わるのか?」という、演技のコントロールもできるようになります。

基礎編の流れ

台詞を覚える

スマホをセットする

演技してみる

自分の演技をチェックしてみる

改善しながら③~⑤を繰り返す

一つづつ詳しく説明していきますね。

 

①台詞を覚える

まずは、台詞を覚えることから。

覚え方はなんでもいいですが、変な節がついたりしないように、できるだけ無機質に(棒読みで)覚えるようにしておくことをおすすめします。

なぜかというと、息吸う場所を決めたり、感情やリズムに合わせて台詞を覚えてしまうと、どんな状況でも同じ台詞の言い回しになって、相手に合わせたリアルな反応ができなくなってしまうというデメリットがあるからです!

癖になって、臨機応変な修正ができなくなるので気をつけて下さい。

 

「台詞覚えるの苦手なんだよね~ icon-tint 」というかたは、こちらの記事も参考にどうぞ(^-^)

 icon-angle-double-right 【台本・セリフの覚え方】役者の私がやっている3ステップ・記憶力UPの方法

 

②スマホで動画の自撮りができるようにセットする。

セリフを覚えたら、実際に演技を撮影するのでカメラをセットします。

アングルはお任せしますが、なるべく正面から、自分の表情が分かるようなアングルがいいです。

スマホの向きは、横向きの方が映画やドラマっぽいので、私はいつも横で設定しています。

 

③スマホのカメラを相手だと設定して、演技&録画する。

まずは一回、スマホのカメラを相手と想定して、演技をしてみましょう!

なるべく本番だと思ってやることがポイントです。

ただし完璧にやろうと思いすぎなくて大丈夫!

始めは台本を読んで、自分なりに感じたものを自由に表現してOK!

 

④撮った動画をチェックする。

自分で自分の演技をチェックします。

この時のポイントは「自分が監督や視聴者にになったつもりで、客観的にみること」です。

 


うわ!棒読み!


意外と悪くないかも?


 自分ってこんな顔してるのか(笑)

など、客観的に自分を見ることで、演技レベルは上がっていきます。

 

役者あるあるですが「今、私はこうゆう気持ちになってました!」といくら主張しても、それが見てる人に伝わらなければ意味ないですよね?

なので「自分の演技が相手にどう見えるのか?」という客観的な目線を持つことが役者にとっては重要です。

 

自分が想像した通りの演技はできていましたか?

その役が伝えたい想いが見えてきましたか?

できてないからダメ、ということではありません。

トライ&エラー✨です。

 

「こうしたらこう見えるのか!」

「自分は意外と表情が変わらないんだな。じゃあこの位のバランスでやってみよう!」

など、自分の見せ方を勉強していきましょう(^-^)

 

ただ、演技初心者の方は、評価基準がわからない場合があると思うので、最低限気を付けたいチェックポイントをまとめました。

参考にしてみてください。

 icon-hand-o-right チェックポイント

 icon-check-circle 台詞を言う時にまばたきが多くなってませんか?

短い台詞なら、まばたきなしで言えるのが理想です。

まばたきをするとしても「動揺してまばたきをしてしまう」「嘘をつくためにまばたきが多くなる」など、意図を持って行うようにしましょう。

まばたきしないで頑張るぞ!と意気込むと、映像には「まばたきしないで頑張ろうとしている人」が映って、役の想いが飛んでしまいます。

理想は、無意識にまばたきしない状態で芝居ができることです。

 

 icon-check-circle 台詞に合わせて首でリズムを取ったりしていませんか?

台詞に合わせて首が前に出てしまうのも、初心者あるあるです。

伝えよう、セリフを言おうとするあまり、力が入って無意識に首が動いちゃうんですね。

人によっては、首は動いてなくても、目線が動いたり、手が動いたり、手の指がピーン!となっていたりという癖があります。

まず自分の癖を知るところから始めましょう。

映像の場合は、顔のアップで撮っている時に、セリフのたびに首が動くと画面からはみ出たりして注意されることがあります。

舞台の場合は、セリフのたびに手がプラプラしちゃったり、前後に揺れたりしていると「きっと癖なんだろうな」とすぐに分かるし、すごく目立ちます。

リラックスした、ナチュラルな状態でお芝居ができているかをチェックしましょう。

 

 icon-check-circle 台詞は聞き取れますか?

台詞を司会者みたいにハキハキ話す必要はないですが、スマホのカメラで拾えない音声はさすがに小さすぎます。

あとは、台詞の頭を頑張りすぎて

です!信じてください」

みたいになったり。

語尾に行くにつれて、息が抜けて

「本当です!信じてくさ…

となったりも結構あるあるです。

呼吸もコントロール!

 

 icon-check-circle 自分の素敵な顔だけで演技していませんか?

動画を見てみて「結構いけてるじゃん✨」と思ったら要注意!

貼り付けたような笑顔、ヒロインのような美しい泣き顔・・・。

どこかで見たようなアイドル芝居になっていませんか?

もちろん可愛い、カッコイイも大切ですが、演技では「人間臭い」ほうが魅力的であると私は思っています。

自分の素敵な顔だけ使って芝居をしている役者は、パターン化されているのでいつか飽きます。

「うわ~、こういう時、こんな顔してんのか icon-meh-o 」と、自分のありのままの顔を受け止めて、お芝居していくことが大切です。

 

⑤改善しながら③~④を繰り返す。

自分の芝居を客観的に見たら、改善点を意識してもう一度やってみます。

今度はどう見えましたか?

もちろん自分のイメージ通りのお芝居ができるというのは大切なことです。

でも、この練習の一番大切なところは

 icon-check-circle こうしてみよう(PLAN)

 icon-check-circle やってみる(DO)

 icon-check-circle チェックする(CHECK)

 icon-check-circle 改善していく(ACTION)

この、PDCAサイクルを回すことです。

これを繰り返すことで

「こうゆう時はこう見えるのか!」

「こうしたらうまくいったな✨」

など、たくさんの発見ができます。

 

例えば、

「本当です。信じてください。」

という台詞があったとします。

なんかあんまり臨場感がないな。落ち着いてみえるな~。

課題:臨場感が足りない」

PLAN:「一回自分なりの言葉に崩して台詞を言ってみよう」

DO:『いや、本当だって!!ねえ!信じてってば!!』

CHECK:「なんか、気持ちも乗せやすかったし、臨場感出てきたかも。この気持ちでもう一回台詞通りに言ってみよう」

ACTION:『本当です!信じてください!』

「あ!なんか掴めたかも icon-lightbulb-o 」

こんな感じで、感覚的にお芝居のコツをつかんでいくことができます。

今後、喋っていてしっくりこない台詞があれば、一回自分の言葉に落として言ってみるという解決策が使えますよね。

こういう小さな積み重ねをしていくことで、演技の引き出しも増えるし、臨機応変な対応もできるようになってくると思います(^-^)

 

逆に失敗体験も役立ちます。

「うわ!ちょっとブサイクすぎだな icon-meh-o と思った表情も、覚えておけばいつか「ブサイク」を求められた際には、使える時がやってきます(笑)

本番や現場で失敗はできなくても、練習ならたくさん失敗して大丈夫✨

というか、失敗した数だけ引き出しが増えて、演技の幅が広がっていきますよ!

どんどん失敗していきましょう!

 

「改善方法が分からない icon-tint 」という方は、こちらの記事も参考にしてみて下さい。

 icon-angle-double-right 【演技の棒読みを改善する方法】役者によくある4つの原因と改善策

 icon-angle-double-right 【演技のコツ】演技が下手に見えてしまう原因5つと改善策

 

演技の練習方法(応用編)

なんとなくイメージがつかめてきた方は、応用編もチャレンジです✨

台詞は先ほどと同じで、

「本当です。信じてください。私じゃないんです。早く解放して下さい。帰らなくてはいけないんです。」

シチュエーションを変えて演技をしてみましょう。

 icon-check-circle 本当に身に覚えのない事で捕まっている

 icon-check-circle 実は身に覚えがあって、台詞では嘘をついている

同じ台詞でも、ニュアンスは全く変わってきますよね?

 

 icon-check-circle 捕まって1時間後

 icon-check-circle 捕まって1週間たっている状況

これもだいぶニュアンスが変わるはずです。

 

 icon-check-circle すごいトイレに行きたくて漏れそう

という状況だとしたら?

シリアスなセリフもギャグ寄りに振れます。

 

あとは、その役がどんな人物や職業なのかでも変わりますよね。

 icon-check-circle ホスト/ホステス

 icon-check-circle 政治家

 icon-check-circle 学校の先生

 icon-check-circle 引きこもり

など自由に設定して遊んでみてください。

これも、PDCAを回しながら色々試してみましょう(^-^)

たくさんの発見があるし、自分の演技のバリエーションも広がります。

 

ここで大切なのは

「台詞のイメージにとらわれない」

ということです。

私もなんですが、役者ってどうしても台本に書かれているイメージにとらわれてしまいます。

「本当です。信じてください。私じゃないんです。早く解放して下さい。帰らなくてはいけないんです。」

という台詞があったら、なんとな~く、自分の中の1つのイメージにとらわれてしまいがちです。

 

でも、応用編でやったように、その時のシチュエーションや人物の性格が違えば、台詞の言い方は無限大にあります。

「正解の言い方」というのは存在しません。

自分が役者として台本を受け取ったら、台本の背景を想像して、自由に色んなパターンを探ってみてください。

そうすることで

 icon-check-circle 人と被らなくなる。

 icon-check-circle 自分の個性が見えてくる。

 icon-check-circle 現場や稽古での演出にも柔軟に対応できるようになる。

などのメリットがあります✨

 

無難な演技で収まりがちな役者さんはぜひ試してほしいです。(私もなんですけどね笑)

練習なんだから!

自由な発想で楽しみながらTRYしていきましょー✨

 

さらに演技力をアップさせるためには誰かと一緒にやってみよう!

一人練習で自信がついたら、積極的に誰かとお芝居をする機会も作っていくようにすると、さらに演技が上達していきます!

 

やっぱり役者って「人に見られる」仕事です。

自主練も必要ですが、誰かと一緒にお芝居をすることで新たな発見も生まれます。

上手くバランスをとっていきましょう!

 

まずは役者仲間で集まって、お互いに演技を見てもらうのもOKですよ。

 

レッスンに通っている人は、ぜひ稽古の時に「今日はこれを意識して演技してみよう」など、トライ&エラーしながら、自分なりの演技の方法を見つけていって下さい。

 

「自分はアウトプットをする機会が少ないな」と感じている人は、最近は単発のワークショップなども増えています。

ぜひ実践の場を作っていって下さいね!

 

演技レッスンは、学びのマーケット「ストアカ」 で探すことができます。

ワークショップの量が多く、サイトも見やすいので、自分に合うレッスンが見つけやすいのがおすすめポイント✨

 

また、ストアカでは、自宅からオンラインで受けられる演技レッスンもたくさんで、なんと165講座もありました!

 

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ワークショップ情報についてはこちら【俳優の演技・演劇ワークショップ情報まとめ】で詳しくまとめています。

レッスン探しにお役立てください。

 

もっと本格的に演技レッスンに取り組みたい方は、こちらの【現役役者が徹底比較】おすすめの俳優養成所15選!養成所選びのポイントの記事も参考にしてみたくださいね。

 

まとめ

今回は、

・一人でできる効果的な演技の練習方法

・一人練習におすすめの本

についてまとめてみました。

ポイントは4つ!

映像に撮ることで客観的に自分を見る

トライ&エラーでPDCAサイクルを回しながら練習する

成功も失敗も全部自分の引き出しにしまう

「演技に正解はない」台詞のイメージにとらわれず自由な発想で

こんな感じで、スマホさえあれば、1人でも演技の練習は充分できます。

 

コロナで、なかなか誰かと演技練習ができない今だからこそ、おうち練習をして周りと差をつけていきましょう✨

 

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最後まで読んでいただき
ありがとうございます

これからも役者に役立つ情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします

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