「役者で食べていける人ってどんな人?」キャスティングさんに聞いてみた!
- 2018.06.30
- 2022.03.23
- 俳優のお悩み解決・お役立ちコラム
- オーディション, 役者の悩み, 役者になるには

こんにちは、役者&ブロガーのシカ子です。
今回は、キャスティングさんに聞いた
役者として食べていけるのはどんな人?
についてまとめてみました(^-^)
以前、広告系、ドラマ、映画などのキャスティング業務をしている担当さんとお話しする機会があったので「役者として食べていける人」について聞いてみたんですね。
役者として食べていける人はどんな人なのか?
キャスティングさん、現場の方が望んでいる人材は?
役者のどんなところを見ているのか?
俳優側からだと分からない、現場の声がとても参考になりました✨
みなさんの、今後の俳優活動に活かしていただければと思います!
役者で食べていけるようになるには?
①役者への憧れだけでは食べていけない

今日はよろしくお願いします!

おねがいします。

いきなりですが、私は役者を仕事にしていきたいと思っています。
もちろん「売れたい!」とは思いますが、まずは役者や芸能の仕事で生活できるだけの稼ぎが欲しいです。
ぶっちゃけ、役者の仕事だけで食べていきたいならどうしたらよいでしょうか?(ぶっちゃけすぎ笑)

「役者として仕事をする・お金をもらう」という高い意識を持つことです。

意識!?

はい。
役者になりたいという夢を持つのは良いことですが、なんとなく憧れている人が多いのも事実です。
なんとなく憧れているだけの人と、本気でなりたい人では、日々の芝居に対する時間の使い方や努力が違います。
それはオーディションなどで話しただけでも分かります。
キャスティングする側も、なんとなく憧れているだけの人や、意識が低い人には、怖くて仕事はふれません。
なぜなら、現場が回らなかったり、ドタキャンされたりしたらこちらも大変な損害になるからです。
なので「役者としてお金をもらう」というプロ意識を持っているかは重要になります。

なるほど~!!
②役者の仕事だけで食べていっている人は「リピートされる人」

TVや映画などでよく目にする役者さんは、売れていて、役者としての仕事で食べていけてると思います。
ですが!!
「まだ知名度は低くても、何とか役者の収入で食べていけている人」というのは、具体的にどのように仕事が回っているのでしょうか?

もちろん、それぞれが売れるための努力は惜しんでいないと思います。
その上で、リピートされていく役者になる必要があります。

リピートですか?

実は、芸能の仕事というのはオーディションをする前に、すでにキャストが決まっている案件が山ほどあります。
それは以前の繋がりで決まっていることがほとんどです。
映画やドラマ、CMなどの小さな役は、オーディションをせずに、監督やプロデューサーの知っている範囲の役者にオファーをして決まっていることが多いです。
オーディションも大切ですが、一度仕事をした方からリピートされていくようになれば、安定して仕事が回るようになってくると思います。
要するにお得意様を増やすというわけです。

確かに!!
映画やドラマを見ていても「この監督の作品には、どんな小さな役でも絶対出てくるなぁ」って役者さんっていますね!
③リピートされるにはまず現場に行くこと

リピーター、お得意様、これは芸能だけではなくどんな仕事にも通じることですね!!
ではさらに具体的に、役者としてリピートされるようになるには。
どうしたら・・・?

こればっかりは、とにかく現場に行くことです。

シンプル!

現場に行くためには、仕事を取ってこなければならないので、最初のステップとしてオーディションを受けて自分を売り込んでいくことは必要になりますね。
また、映像の仕事をしていきたいなら事務所に入った方が良いのもこの理由からです。
フリーで活動するよりも、事務所の繋がりを利用して、小さな仕事でも書類を出してもらったり、オーディションに呼んでもらったり、現場に行かせてもらったりした方が、何倍もチャンスが増えるからです。

ほほ~!

実際、うちで担当しているオーディションなども、いつも同じ子のプロフィールが送られてくると、自然と顔を覚えてしまったり、親近感がわいたりして書類を通すこともあります。

なるほど!
役者としては、書類審査やオーディションに落ちてばかりだと、凹んでしまいますが、資料出しやオーディションに参加すること自体が、キャスティングさんや監督さん、プロデューサーさんの目に留まるための営業活動ととらえればいいんですね!
前向きになれます!
④演技は上手い下手ではなく、できるかできないか。あとは個性。

ちょっとした疑問なんですが、よくオーディションや現場でちょっと芝居を見ただけで、その人のことが分かるのかな?と思うのですが・・・。
実際どうなんでしょうか?

毎日、役者を相手に仕事をしているので、そのあたりはそれなりに分かります。
それが仕事ですから(笑)

プロですもんね(笑)
(なんて失礼なこと聞いているんだ!)

ただ、役者として、演技が上手い下手というよりは、演技面で見ているのは、できるかできないかぐらいです。
演技が上手ければ上手いほど良いというよりは、芝居ができた上で、その役に求めれれるキャラクターだったり、イメージなどを総合的に見ています。
なので、オーディションでイメージがちょっと違って落ちてしまった場合でも、芝居がちゃんとできるという印象を持てた役者さんは、次回に繋がりやすいです。

落ちた場合も記憶に残っていればチャンスあり✨ってことですね!

そうですね!
それに現場でも、芝居ができた上で、監督の要求に合わせて柔軟に対応出来たり、面白い芝居をしてくれたら、次回も何かあればお願いしようというリストに入れるんじゃないかと思います。
あとは、芝居ができた上での強烈なキャラクターだったり、柔軟に芝居が変えられる安心感のある役者、看護婦役ならこの人!というように、自分の武器を持っている役者さんは、何かあったら思い出しやすいです。
個性や人柄が見えてくると良いと思います。
⑤演技だけでなく社会人としての信頼関係が築けることが一番大事

役者である以上、演技に対する努力や自分を磨く努力は怠ってはいけないことはよーくわかりました。
そのほかに何か大切なことってありますか?

当たり前のことを当たり前にできることです。

というと具体的には?

・絶対に遅刻をしない。
・しっかり挨拶ができる。
・撮影は時間通りに進まなくても文句を言わない。
・辛い現場でも嫌な顔をしない。
・自分の演技プランだけを押し付けたり自分勝手な振る舞いをしない。
・他のタレントさんに対して失礼な態度を取らない。
そんな当たり前のことを当たり前にできるようにしてほしいですね。
芸能界は特別な世界だと勘違いしている人もいますが、社会人として当たり前のことをしてくれて、信頼できる人と仕事がしたいと思っています。
何事も信頼関係で成り立っていると思って下さい。

たしかに、芸能界というと、キラキラした世界をイメージしがちかもしれませんが、社会の一部だという事は変わらないんですよね。
シカ子も、目の前の仕事に感謝して、一回一回の現場を大切に、コツコツお得意様を増やしていこうと思いました。
その中で、虎視眈々とチャンスを狙っていこうと思います!!

頑張ってください!

とても参考になりました!ありがとうございました!
まとめ
長くなりましたが、大事なポイントをまとめるとこんな感じです!
❶ 夢や憧れではなく現実として、役者でお金をもらうという高い意識をもつ!
❷ 一つ一つの仕事を大切にリピートされる役者を目指す。
❸ お得意様を増やすためには、とにかく現場に行くこと。
❹ 演技力も磨きつつ自分の武器、個性もアピールすること。
❺ 現場では求められる結果を残し、社会人として当たり前の事を当たり前にする!
やっぱり、現場の人の声は参考になりますね!
また、俳優として食べていきたいと思うなら、映画プロデューサーである三谷一夫さんの本。
「俳優の教科書」もおすすめです✨
この本では、
俳優という仕事に必要な要素
オーディションを戦略的に勝ち抜く方法
俳優として長く生きていくためには?
など、リアルな現場の声がまとめられています。
本の詳細はこちらからどうぞ
あとは「売れない役者と同じことをしない」というのも大切!
私が考える売れない役者の条件とは?
これらを大切に、私も日々精進していきます✨
頑張りましょう~(^^)/
最後まで読んでいただき
ありがとうございます
これからも役者に役立つ情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします♥
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