俳優のアドリブとは?アドリブ演技の苦手意識を克服する方法

俳優のアドリブとは?アドリブ演技の苦手意識を克服する方法

こんにちは、役者ブロガーのシカ子です。

今回は、

【俳優のアドリブ演技】

苦手意識を克服する方法

というテーマで記事を書いていこうと思います!

最後におまけで、アドリブが上手く見えるちょっとしたコツも紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね✨

 

あなたはアドリブ演技って得意ですか?

苦手ですか?

私は昔「アドリブでやってみて」と言われるのが大嫌いでした(笑)

即興劇、エチュードも苦手でした💧

役者なんだから、台本にある台詞を言うのが仕事でしょ??

なんでわざわざアドリブしなきゃいけないの?

と思ってました(笑)

そんな私も、今ではアドリブもエチュードも大好きで、やっていて楽しいと思えるようになりました🎵

 

なぜ私が、アドリブが嫌いだったかというと

 icon-check-circle 自由

 icon-check-circle 何を言っても良い

 icon-check-circle 正解がない

からです。

それがアドリブの良いところなんですけどね(笑)

自由だからこそ、何を言ったら良いかわからなかったし、目的が見えなくて苦痛でした。

アドリブが得意な人をみて、

よくあんなに自由にペラペラ喋れるなぁ~。

といつも思ってました。

 

でも、10年以上お芝居をやってる中で

 icon-check-circle アドリブといっても色んな種類がある

 icon-check-circle その時のシチュエーションで求められるアドリブの傾向は違う

 icon-check-circle アドリブを少し上手に見せるコツ

などを理解できたので、今は心に余裕を持って演じることができるようになりました(^-^)

あくまで私なりの考えですが、アドリブ演技に苦手意識を持っている方の参考になれば幸いです。




演技におけるアドリブとは?

まず「アドリブ」とはなんぞやというところ。

アドリブとは・・・

アドリブ(ad lib., ad lib, ad:lib)はラテン語の「ad libitum」の略であり、「自由に」を意味する音楽用語。

即興演奏・インプロヴィゼーション。

演劇、放送などで、出演者が台本にない無関係の台詞(せりふ)や演技を即興ではさむこと。また、その台詞など。

引用:Wikipedia

もとは、ラテン語なんですね。

何気なく使っていましたが、初めて知りました(^^;)

 

アドリブ演技の苦手意識を無くすには?

台本には書かれていないことを、即興で自由に演じるのが「アドリブ演技」になるわけなんですが、アドリブ演技が苦手な人の多くは、昔の私みたいに

 icon-check-circle 何を言ったら良いか分からない

 icon-check-circle 正解がわからない

 icon-check-circle アイデアが浮かんでこない

 icon-check-circle 言葉に詰まって結局話せずに終わる

というパターンが多いんじゃないかなぁと思います。

あと、何を言ってもしらけて終わる、なぜかウケない、すべりまくったことがトラウマ・・・💧

なんて人もいるかもしれないです。

アドリブを少しでも楽にするためにおさえておきたいポイントは

 icon-check-circle このアドリブ芝居の目的・求められていることを理解する。

 icon-check-circle その役のシチュエーションを設定する、理解する。

ということです。

まだちょっと漠然としているので、よくあるパターンに沿って具体的に説明していきますね(^^)

よくあるアドリブのパターン

即興劇(アドリブ劇)の時

台本内・作品稽古中のアドリブ

撮影本番におけるアドリブ

オーディションでのアドリブ

それぞれで求められるアドリブの方向性も変わってくるので、それぞれのポイントを抑えつつまとめていきたいと思います。

 

アドリブ演技の種類・目的・コツ

①即興劇(アドリブ劇)の時

即興劇は、その名の通り即興で1つのシーンや劇を作っていくことです。

役、設定、全て自由の時もあれば、お題などの指定がある場合もありますが、基本的に台本はありません。

即興劇の時に抑えておきたいポイントは、観客がいる場合だけでなく、稽古中、オーディションだとしても「見せ物」であることを意識するということです。

「私がお客さんだったらどんなものが見たい?」を考えて、自分が脚本、演出、役者を全部やる意識を持つこと。

「楽しませよう✨」というサービス精神は忘れないようにしてほしいです。

というのも、いくら自由だとしても

 icon-check-circle 役者がダラダラ喋ってるだけ

 icon-check-circle 目的が見えない意味のない会話

 icon-check-circle ずっと同じことがループされる

 icon-check-circle ストーリに展開がないまま終わる

というパターンは、見てる側が退屈で「今何見せられてるの?」ってなっちゃうからです。

即興劇が単調にならないコツ

①最初の入りを特に意識する

とにかく、1番最初の入口で世界観をしっかり伝えることで、その後の即興がラクになります。

「よーいスタート!」で、ただ立ってるだけ、ただ座ってるだけ、ただ歩いてくる、ただ向き合って喋ってるだけ。

こういった入り方は1番展開させにくいし、観ている人も惹きつけられません。

もちろん、慣れてくれば色んな手法もあると思いますが、アドリブに苦手意識のある人、初心者の人は、なるべく最初の入りの段階で「その人物の状況」が伝わるようなポーズから入った方が楽です。

②だれてきたら事件を起こす

単調になってきたな、同じことただ繰り返すだけになってきた。

そういう場合は何か事件を起こすことで物語が転がります。

大きな事件じゃなくてもいいです。

雨が降ってきてた、急にお腹が痛くなったとかでもいいので、流れを変えて飽きさせないように工夫をしましょう。

【①②を組み合わせた例】

 icon-check-circle 腹筋しながら「1800…1801…1802」などカウントから入る

→めちゃ筋トレしてるじゃん!って引き付けられるし、ここはジムかな?ってイメージしやすい。

そのままずっと筋トレしながら芝居続けるだけでも、日常会話をしてるだけなのに動きが作りやすい。

さらに、足がつったとか、疲れて動けなくなるとか、自然に展開を変える事件がおこしやすい。

 icon-check-circle めっちゃスローモーションで追いかけっこをし始めて、見ている人に「何かな?」と思わせる入りをして「宇宙」だったっていう非日常シチュエーションで展開していく。

→非日常のシチュエーションだと、案外何しても良くなるので、宇宙戦争が始まるとか、突発的な事件も起こしやすくなる。

これは、あくまでなんとなく思いついた例です。

とにかく、即興劇では「入口をどうするか?」そこに全神経を集中させること。

始めたらあとは流れでなんとかなるというのが私の持論です。

入口のアイデア、シチュエーションは日頃から映画とかをみて、好きなシーンを引き出しにしまっておくといいんじゃないでしょうか(^^)

 

②台本内・作品稽古中のアドリブ

2つめは、台本がすでにあって、自分の役も決まっている中でアドリブが求められるシーンです。


台本に書かれているシーンの前後を、どんなやりとりがあったのかアドリブでやってみましょう。


この最後のセリフは毎回アドリブでお願いします。

など、役の延長でアドリブが求められることってありますよね。

この場合は「自由な発想」よりも

「どれだけその作品の世界観や、役を理解できているか、落とし込めているか」

ということの方が大切です。

アドリブの部分だけ、急にその役者の素でやられたら?

観ている人もしらけますよね💧

 

経験のある方なら分かるかと思いますが「役」としてアドリブで演技を続けるのって、結構難しいんです。

「自分」としてアドリブするのも難しいのに、自分じゃない人間の思考でアドリブをするって、意味がわからないですよね(笑)

その役がどんな人間なのかを落とし込めていないとできないことです。

 icon-check-circle この人物ならこの状況になったらこう言うかも。

 icon-check-circle この人物ならこんな行動もする可能性があるな。

 icon-check-circle こんなリアクションするだろうな。

など、準備段階でしっかり落とし込んでおくことで、アドリブでも世界観を壊さずにストーリーを続けることができます。

台本に書かれているシーンは、その役の一瞬が切り取られているだけです。

役の人生はシーン関係なく続いているはずですよね?

なので、役が決まってる中で求められるアドリブの場合は「どれだけその役者が、その作品、その役について準備できているか」がポイントです。

アドリブといいつつ、しっかり準備が必要になってくるということですね。

 

③撮影本番におけるアドリブ

撮影など、本番中にもアドリブを求められることはあります。

例えば、

 icon-check-circle 台詞がおわったけどカットがかからないので、アドリブでシーンを続ける。

 icon-check-circle 台本には書かれていないリアクションや台詞をアドリブで足す。

などですね。

台本がある場合は、②で説明したように、の作品の世界観、役の人物設定を壊さないようにするのは基本です。

その上で「このアドリブは何を求められているのか?」を瞬時に察する力が必要です。

 icon-check-circle ナレーションを入れるための尺が欲しいからカットをかけないのか?

→いまの空気を壊さずにでアドリブを続けてみよう。

 icon-check-circle カットをかけずに、役者をギリギリの状態に追い込んで、そこから生まれる何かを撮りたいのか?

→あの手この手で、空気をぶち壊すような攻めのアドリブを繰り出していった方がいいかも。

 icon-check-circle 予定調和を崩すために、アドリブを入れて新鮮さを保ちたいのか?

→毎回同じアドリブにならないように色々なパターンをやってみよう。

などなど、それによってどんなアドリブが求められるかは変わりますよね(^_^;)

こればかりは、ケースバイケースです。

監督の趣味、どんな画が欲しいのにもよります💧

なので、一言で「アドリブ」といえど、その時々で求められるものは変わってくるということを理解しておくようにしましょう。

 

④オーディションでのアドリブ

オーディションでも、アドリブを求められることがあります。

 icon-check-circle 設定だけ与えられてアドリブで演技。

→合コンに来てるという設定で、あとはみんなで自由にやってみてくださいとか。

 icon-check-circle 台本はここまでですが、この先はアドリブでやって下さい。

など。

事前に台本がある場合は「ちゃんと台本を読み込んで世界観や役について考えられる人かな?」というのも、もちろん判断基準です。

でも、それだけじゃオーディションの短い時間で「その役者がどんな人なのか?」が見えにくいから、アドリブを入れたりしてるんじゃないかなぁと私は考えています。

オーディションの場合は、アドリブを通して、その人らしさを見ていることがあるので、上手にお芝居することにこだわらず

アドリブ部分は「自分らしさ」をアピールするチャンス✨

と考えた方がいいと思います(^^)

また、審査員の人は、何十人、何百人と審査しているので、そんな中で記憶に止めてもらえる工夫も必要です。

なので、私はオーディションでのアドリブは「審査員を楽しませよう・惹きつけよう」という思いで、最初に説明した

 icon-check-circle 最初の入りを特に意識する

 icon-check-circle だれてきたら事件を起こす

という2点を意識するようにしています。

 

【おまけ】アドリブが上手く見えるちょっとしたコツ

最後に、私が考える「アドリブが上手く見えるちょっとしたコツ」が1つあるので紹介しようと思います。

それはリフに頼りすぎない」ということ。

セリフで説明しすぎないということです。

アドリブとなると、不安からか、やたら説明してしまったり、ずっとしゃべり続けてしまう人が多いように感じます。

例えば、浮気を問いただす彼女と、ばれないように言い訳をする彼氏という設定だとします。

説明しすぎる、喋りだけで展開させていこうとするパターン

 


○○君。浮気してるでしょ?

こないだ駅前で、同じクラスのゆみちゃんが、女の子と歩いてるの見たって言ってたんだけど・・・。

確かあの日はバイトって言ってなかったっけ?

どういうことなの?


何言ってるんだよ。

見間違いじゃないの?

俺はその日はバイトしてたよ。

浮気なんかするわけないよ!


嘘。浮気してる!

じゃあ、ゆみちゃんが見たのは何だったの?

説明しなさいよ!


見間違いだって!

あ、水曜日か~。

そうだ!その日ちょうどバイト後に妹に呼ばれたんだった~!

説明をなるべく省きつつストーリーを展開させていくパターン

 


○○君。

そういえば・・・水曜ってなにしてた?


え?バイトしてたかな~。


ふ~ん。

 

・・・沈黙・・・

 


○○駅、行ったりした?


え? icon-tint 


いや・・・、ゆみちゃんから写真送られてきたんだ~。

スマホの写真を見せる


・・・

 

・・・沈黙・・・

 


これ、誰?


あ!そうだ!

妹と会ってたんだった~。

ハハハ、忘れてた~!

 

「浮気」というワードは使っていませんが、シチュエーションが何となくイメージできますよね?

後者の方が、よりリアルな感じもあると思います。

セリフだけで展開させようとすると、全部説明されちゃって、見てる人が想像する余地がなくなります。

「次何が起こるんだろう?」というワクワク感も半減してしまいます。

面白いアドリブや、この人アドリブ上手いな~と思わせるコツは、

言葉で説明しすぎず、想像させる間(沈黙など)をうまく使うこと

だと思います。

ぜひアドリブ演技をする時には意識してみて下さい(^-^)

 

まとめ

今回は俳優のアドリブ演技・苦手意識を克服する方法」ということで、私なりにまとめてみました。

まず「アドリブ」といっても色々なシーンで、求められるものは変わってくるということを理解することが大切かなと思います。

求められていることが見えてきたら

 icon-check-circle 何を言ったら良いか分からない

 icon-check-circle 目的が見えない

ということも減ってくるし、的外れなアドリブで空回ってしまうということも少なくなるんじゃないかなと思います。

今回はあくまで私なりの考えではありますが、少しでも参考になれば幸いです(^-^)




最後まで読んでいただき
ありがとうございます

これからも役者に役立つ情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします

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