役者が読むべき一冊「演技と演出のレッスン」演技に迷った時におすすめ!

役者が読むべき一冊「演技と演出のレッスン」演技に迷った時におすすめ!

こんにちは、役者&ブロガーのシカ子です。

今回は、演技力をUPしたい人におすすめの本

「演技と演出のレッスン」

について紹介していきたいと思います。

 

もっとお芝居が上手になりたい!

でもどうしたらいいかよく分からない。

魅力的な俳優になるためには、具体的にどんなことを意識して、どんな練習をしたらいいんだろう?

なんてお悩みの方には、是非一度よんでもらいたい一冊です✨

 

中でも、

 icon-check-circle なんとなくお芝居はできてるような気はするんだけど「これでいい!」って確信が持てないまま役者を続けている

 icon-check-circle 表面的な演技になってる気がする

 icon-check-circle いつも同じような演技になってしまう

というような、モヤっとを感じている人には、とても参考になる一冊です。

 

この本を読むと、

 icon-check-circle 「なんとなく」「それっぽい」演技に逃げることなく、もっと深い演技へのアプローチ方法が分かるようになる

 icon-check-circle 俳優の技術「演技力」を磨くための具体的なレッスン方法がわかる

ようになります(^-^)

 

今以上に演技力を向上させたい方は、ぜひ一度読んでみてください✨




「演技と演出のレッスン」この本の著者は?

著者は、鴻上尚史さん。

作家、演出家さんで、早稲田大学在学中に「第三舞台」の旗揚げをし、小劇場の第一線を担ってきた方です。

受賞歴

1994年「スナフキンの手紙」岸田國士戯曲賞受賞

2010年「グローブ・ジャングル」読売文学賞戯曲賞

 

現在も、舞台やテレビ、ラジオ、コラムなどマルチに活躍されています!

 

「演技と演出のレッスン」に書かれていること

この本は、スタニスラフスキー・システムをベースに、作者の鴻上尚史さんがアレンジを加えたレッスンが、全部で18コ紹介されています。

といっても、スタニスラフスキーを知らなくても理解できるのでご安心下さい♬

 

全てを紹介できないので、個人的に「ここは押さえておきたい!」という2点をピックアップしてみました。

俳優の技術「演技力」とはなにか?

与えられた状況を知る

それぞれ詳しく説明していきますね。

 

①俳優の技術「演技力」とはなにか?

鴻上尚史さんは、この本の冒頭で「俳優は技術職である」と言っています。

そして、俳優の技術とは技力」ともいえます。

 

この本では「俳優の技術」について、このように説明されています。

「感じること」「考えること」のせめぎ合いを、ぎりぎりコントロールすること。

それが、一番、感動的な演技なのです。

俳優は的確に「考え」ながら、深く「感じ」ることが必要です。

的確に考えることと、深く感じることは、それぞれに集中すればするほど両立は難しく、矛盾・対立することになります。

矛盾するこの二つを、高いレベルで共存させることが、俳優に求められる技術なのです。

これが、俳優に求められる一番根本的な「技術」です。

(もちろん、他にも様々な「技術」があります。ですが、これが一番基本だと僕は思っているのです)。

引用:「演技と演出のレッスン」p.16

これって、お芝居をしたことがある人は「わかる~!!」ってなるんじゃないかと思います。

 

頭で考えすぎて、相手のセリフを受けられなかったり、心が全く動かないままセリフだけ喋っている。

気持ちのままでやりすぎて、カメラから外れてしまう、同じお芝居が繰り返せない。

「考える」と「感じる」の両立は本当に難しいですよね💦

 

この本では、

 icon-check-circle 演技をする時、台本をもらったら、俳優はなにを「考え」ればいいのか?

 icon-check-circle 「感じながら」お芝居をするには、どんなレッスンが有効的か?

などが、知識と実践をもとに、分かりやすくまとめられています。

 

②与えられた状況を知る

 

なんとなく表面的でパターン化されたお芝居になってしまう icon-tint 

そんなお悩みがある方は「与えられた状況」を明確にできていないということが多いです。

 

与えられた状況を考える時に役立つのが「4つのW」であると、この本では書かれています。

WHO(誰が)?

WHEN(いつ)?

WHERE(どこで)?

WHAT(何を)?

演技に入る前に、これらを明確にしておくと、より新鮮で、リアルな演技に近づくことができます。

実際に考えてみると、表現の幅がグッと広がることに気付くと思います。

 

例えば「ファミレスでパスタを食べている」というシーンがあったとします。

 icon-check-circle 誰が?

大人なのか、子供なのか。

神経質な人なのか、大雑把な人なのか。

健康な人なのか、不健康な人なのか。

 

 icon-check-circle いつ?

朝なのか、昼なのか。

平日なのか、休日なのか。

夏なのか、冬なのか。

 

 icon-check-circle どこで?

都会のファミレスなのか、地方のファミレスなのか。

広いお店なのか、狭いお店なのか。

 

 icon-check-circle 何を?

今、この瞬間何をしているのか?

何が起こったのか?

など。

これらの背景によって、お芝居は全く変わってきますよね?

「4つのW」をイメージすることで、パターン化されたお芝居から抜け出すことができます✨

 

これ以外にも、俳優がよりリアルで、新鮮で、魅力的なお芝居をするための考え方が、この本では分かりやすくまとめられています(^-^)

 

「演技と演出のレッスン」のおすすめポイント2つ

この本のおすすめポイントは、

知識と実践レッスンの、両面からのアプローチで、俳優の技術「感じること」「考えること」のバランス感覚を養うことができる。

曖昧なダメ出しに振り回されず、自分なりの定義にそって、やるべきことが分かるようになる。

という点です。

それぞれもう少し詳しく説明していきますね。

 

①俳優の技術「感じること」「考えること」のバランス感覚を養うことができる

この本で紹介されている18のレッスンでは、全て前置きで「考え方」についての説明があります。

そして、その後に「実践レッスン」が紹介されています。

 

頭で理解するだけでは、演技は上達しません。

また「何のためにこのレッスンやってるんだろう?」とレッスンの意味を理解していないと、いくら実践をしても身になりません。

 

そういう意味で、知識と実践の両面からアプローチできるようになっていて「考える」「感じる」のバランス感覚を養える一冊になっています。

 

演技レッスンや部活での、効果的なトレーニングを探している人にもおすすめ✨

 

②曖昧なダメ出しに振り回されず、自分なりの定義にそって、やるべきことが分かるようになる

演技をやったことがある人は分かると思いますが、演出や監督のダメ出しって曖昧なものが多くないですか?

「もっと心で演じて!」

「相手の台詞をしっかり聞いて!」

「計算が見えちゃってるよ。」

と言われたかと思えば、

「ここで3秒くらい間を置いてからリアクションして下さい」

「このセリフの後に、ちょっと立ち止まって、それで振り返ってもらえますか?」

と、見え方だけの演出を受けたり。

 

自分では「すごい気持ちよくお芝居できた!」と思っても、見ている人は感動していないという、自己満足になってしまうこともあります💧

 

この本を読んで、自分なりの演技の定義をしっかり見つけることができれば、


あ、今は「考える」の方が割合が多くなっちゃったのか。

もう少し「感じる力」に比重を置こう。


ここは少し間が欲しいってことは、演出は〇〇を伝えたいんだな。

じゃあ、この感情を少し強めに出してみよう!

など。

「考える力」「感じる力」のバランスを取りながら、ダメ出しに柔軟に対応できるようになります。

 

こうなってくると、曖昧なダメ出しに悩むことなく、シンプルに何をすれば良いのがが見えてきますよね✨

 

【おまけで2冊】おすすめの鴻上尚史さんの演技本

おまけであと2冊、鴻上尚史さんの本を紹介します(^-^)

 icon-check-circle 俳優になりたいあなたへ

 icon-check-circle 発声と身体のレッスン

 

①俳優になりたいあなたへ【初心者向け】

実際に、著者が会った高校生2人との実話がストーリー形式でまとめられています。

「どうしたら俳優になれるか知りたいんです!」

という高校生2人の質問に、著者が答えていくのですが、

 icon-check-circle 俳優って具体的にどんな仕事なの?

 icon-check-circle 台本をもらったら俳優はなにをするの?

 icon-check-circle テレビ、映画、舞台、それぞれどんな違いがあるの?

 icon-check-circle いい俳優とは?

 icon-check-circle 俳優を続けるために大切なことって?

など、すごく分かりやすく、そしてリアルにまとめられています。

 

これから俳優を目指す人は一度読んでおくと、俳優という仕事を目指す「覚悟」が決まる一冊だと思いますよ✨

 icon-comments この本の詳細はこちら

 

②発声と身体のレッスン

演技初心者も、経験者も読んで損はない基礎の基礎本!

 icon-check-circle そもそも「正しい声」「正しい体」とはなんなのか?

 icon-check-circle 演技をする上で重要なリラックスした状態の身体

そこにアプローチするための方法が分かりやすくまとめられています。

 

 icon-comments この本の詳細はこちら

 

まとめ:「演技と演出のレッスン」は演技力を向上させたいと思った時にぜひ読んでもらいたい一冊

今回は、演技力をUPしたい人におすすめの本

「演技と演出のレッスン」

について紹介しました。

 

この本の最後で、鴻上尚史さんも言っていますが、演技が上手くなるには「場数を踏むこと」が一番大事です。

とにかくやってみること。

場数を踏むこと。

 

そうやって、場数を踏んでいくと、いろんな悩みにぶつかる時が来ます。

 icon-check-circle 自意識が邪魔をする。

 icon-check-circle なんとなく表面的な演技になってしまう。

 icon-check-circle 頭で考えすぎてしまう。

 icon-check-circle 感じたままにやりすぎて同じお芝居が繰り返せない。

そんな時に、この本を開いてみたら、解決の糸口が見つかる、そんな一冊になっているんじゃないかなと思います✨

 

演技に行き詰まってしまった方、もっと深みのある芝居ができるようになりたい方。

そんな方はぜひ読んでみて下さい(^^)

 

\ 今回紹介した本 /

 

 icon-comments あわせて読みたい

お悩み別「俳優におすすめの本」をまとめているので、参考にどうぞ(^-^)

 




最後まで読んでいただき
ありがとうございます

これからも役者に役立つ情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします

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