【演技のコツ】演技が下手に見えてしまう原因5つと改善策

【演技のコツ】演技が下手に見えてしまう原因5つと改善策

こんにちは、役者ブロガーのシカ子です。

今回は、


演技がなかなか上手くならない。

でも改善策も分からなくて迷宮入り icon-tint 

演技の上手い人と下手な人の違いってなんだろう?

という方に向けて、

・演技が下手に見えてしまう原因5つ

・それぞれの改善策

についてまとめました。

 

私はかつて「下手くそー!」「センスないなぁ」と言われまくって、すごく悩んだ時期が何年間もありました icon-tint 

だけど、どうしたらいいのか、正解は分からず・・・。

今思い返すと、暗黒時代です(笑)

 

今回ご紹介するのは、10年以上芝居を続けてきて、悩みに悩んだ末に行き着いた、私なりの考えです。

「演技が下手に見えちゃうパターン5選」

を厳選してみました(笑)

ちょっと意識してみるだけでも、お芝居が変わってくるんじゃないかなと思います。

 

もちろん、演技って見る人によって受け取り方は変わってくるものなので「これが正解」という明確な線引きはありません。

それでも今回の内容が、いま演技で悩んでる方、壁にぶつかっている方のお役に立てたら幸いです♪




演技が下手に見える原因5つと改善策

演技が下手に見える原因には、いくつかのパターンがあります。

「自分の演技が下手に見える原因は何なのか?」

あなたの近いものに合わせて参考にしてみて下さい(^^)

演技が下手に見える原因5つ

演技が不自然、ぎこちない

作品の方向性、雰囲気に合っていない

自分の役の役割が掴めていない

役者本人の癖が前面に出てしまう 

芝居が予定調和になっている

一つづつ説明していきますね(^-^)

 

①演技が不自然、ぎこちない

不自然、ぎこちない、ギクシャクしている。

お芝居始めたての頃は、みんなぶつかる悩みじゃないかと思います(^^;)

 

普段何気なくしている行動も「いざ演技!」となると自然にできないものなんですよね。

普通に歩く、普通に喋る、普通に振り向く、そんな当たり前のことが、意識するとできなくなって、ぎこちなくなってしまいます icon-tint 

 

演技になると、急に手の置き場に困ったり、棒立ちになってしまう人も多いですよね。

そうすると、不自然な感じになって「なんかこの役者さん下手だなぁ」ってなってしまいます。

 

改善方法

こればかりは「慣れること」が一番です!

(いきなり答えになってない icon-tint 

それでも考えられる改善方法は2つあります。

 

①演技をする時に「今から演じるぞ」ってスイッチを入れない

演技をする時に「今から演じますよ!」ってスイッチを入れずに、すーっとその世界に入っていける感覚を養うこと。

具体的には、

 icon-check-circle ハッキリ台詞を言うぞ

 icon-check-circle 姿勢を正しく、キレイに動くぞ

 icon-check-circle このテンポで台詞を言うぞ

など、自分の演技プランに集中してしまうと、力が入って不自然な演技になってしまいます。

 

例えば、普段あなたは人と会話する時に、


ハキハキ喋らなきゃ、姿勢正しくしなきゃ、テンポを意識して話さなきゃ・・・。

意識しますか?

多分しないと思います(^^;)

 

演技をする時には、演技のことを考えるのではなく、役としてその場に「居る」という感覚が大事。

「その空間」「目の前で起こっていること」に意識を向けて、素直にリアクションをしていくことを心がけながら、お芝居をしていくと、

あ!今ここに居れてる!

とふっと感じる瞬間に出会えるので、その時をしっかり覚えておくようにしましょう。

 

「居る」って感覚は抽象的すぎてイメージしにくいな。

という方もいると思います。

なので、私が「コレコレ!」としっくりきたイメージもお伝えしておきますね。

 

鴻上尚史さんの「俳優になりたいあなたへ」という本の言葉を引用します。

ぜひあなたも、この状況をイメージしながら読んでみて下さい。

僕は演じる時の精神状態をこんなふうに説明する。

君が、君の部屋で心底リラックスできる相手と二人でいるとする。

恋人か兄弟・姉妹か親か親友か。

とにかく、一緒にいて、一番安心できる、楽しい相手。

そういう人が誰もいなければ、一人でもいい。君は一人でリラックスしている。

そういう時、精神は無防備だ。

心のシャッターは下りていない。

心は簡単に動く。

相手のささいな言葉に飛び上がるほど喜び、ささいな言葉に深く傷つく。

~中略~

そんな心を解放した相手と二人っきりで会話している時、君の右側の壁がゆっくりと外側に向かって倒れ始める。

そして、壁の向こうに、何百という客席か、テレビカメラが出現する。

君は、心底リラックスした状態のまま、ゆっくリと右を向いて、何百という観客かテレビカメラを見る。

その間、君の心のシャッターは下りない。

無防備なまま、心が強張らないまま、気取らないまま、何百という人の前で、またはカメラの前で会話を続ける。

それが演じる時の精神状態だ。

『俳優になりたいあなたへ』p.117~118

 

なんとなく、演技のスイッチを入れずに「そこに居る」という感覚がつかめるんじゃないかなと思います(^-^)

 icon-comments この本が気になる方はこちらもどうぞ

 

②普段の自分の動き、喋り方に敏感になる

2つ目は、自分の普段の動きや喋り方に敏感になること。

 icon-check-circle 友達と話してる時って、自分の身体の状態はどうなってるかな?

(腕を組んでる?貧乏ゆすりしてる?髪の毛を触りながら話してる?)

 icon-check-circle 恋人といる時の声と、親といるの話し方って、どんな風に違っているかな?

 icon-check-circle 自分は寝起きや、夜に眠い時はどんな顔してるんだろう。

などなど。

その感覚をしっかり覚えておいて、演技をする時に引っ張り出してきましょう。

 

例えば、日常の中ですごく悲しいことがあった時や、悲しい映画を観て泣いてる時に、台詞を喋ってみる。

「あぁ、リアルに泣きながら喋るってこんな感じなんだ」

と気付くことができます。

その感覚を覚えておいて演技に活かせば、自然でリアリティのあるお芝居ができるようになりますよ✨

 

始めから、完璧なお芝居ができる人なんていません。

そういう日頃の「積み重ね」「準備」が俳優の大切な仕事の一つなんです。

 

②作品の方向性、雰囲気にあってない

2つめは、演技経験者でもよくあることです。

いくら演技ができても、作品の方向性や雰囲気に合っていないと、下手に見えるんですよね。

 

日常のトーンに違い喋り方をしている俳優さんの中に、宝塚や劇団四季みたいな、ハキハキ聞き取りやすい通る声で朗々と喋る俳優さんがいたら?

「なんかこの人だけ浮いてるなぁ。」と下手に見えちゃうんですよね icon-tint 

 

逆に、自然体、ナチュラルこそ正しい演技だと思っていると、大きな舞台に立った時には、

「あの人だけ、ボソボソと喋ってて伝わってこない。1人だけ浮いてるなあ。」

と下手にみえます。

 

作品のテイスト(コメディ、シリアス、時代劇など)作品の雰囲気によっても、演技は少しづつ変わってきます。

なので、役者の演技も作品に合わせて調整が必要です。

ダメ出しなどで「一人だけ浮いちゃってるよ!」などと言われる時はこのパターンが多いです。

 

改善策

まず「演技とはこういうものだ」という固定概念を外すことです。

もちろん根っこの部分は同じなんですが、作品によってその表現方法は変わってくるということを理解しておくこと。

演技に正解はないし、あっちでいいと言われたものが、こっちでは不正解なことっていくらでもあります。

 

そのためには、自分の好きなジャンル以外の作品にもちゃんと触れることです。

映画、舞台、コメディ、ミュージカル、時代劇、昔の作品・・・などなど。

 

たくさんの作品に触れて「あぁ、こうゆう演技もあるのか」と引き出しを増やしておくことが大切です。

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③自分の役の役割が掴めていない

あなたが一生懸命、役作りをしたとしても

「作品におけるその役の役割」

を外してしまうと、下手に見える原因になります。

 

作品にはストーリーがあって、それぞれの役には役割があります。

 icon-check-circle 作品にどんな影響を与える役なのか?

 icon-check-circle 主人公(相手の役)にどんな影響を与える役なのか?

 icon-check-circle 自分の出演シーンに込められたテーマは何なのか?

作品の中で、役の人生を生きることと同じくらい、作品の中の役割を果たすことも大切です。

 

例えば、主人公と対立する悪役がいたとします。

この悪役の役割は「いかに主人公を困らせるか?」ですよね。

 

観てる人にとっても「この人は悪いやつだ!」と思ってもらわないといけないわけです。

こういう役をもらった時に、中途半端な悪役で終わってしまったら?

「なんかあの役者さん、悪いやつに見えなくてつまんなかったな。」

「ハラハラしなかったな。」

となります。

 

他にも、主人公を誘惑する女性の役があったとします。

この女性の役が、魅力的であればあるほど、主人公の心の揺れは大きくなりますよね。

 

それが中途半端だと、観てる方は

「なんで主人公は、あんな微妙な女の人に翻弄されてるんだろう?」

と、主人公に共感ができなくなります💧

その結果「あの相手役の人がイマイチだったなぁ。」となってしまうわけです。

 

改善策

この場合の改善策は、台本を貰って、役について考える時に、しっかりとその役の「役割」を見つけ出してあげることです。

 icon-check-circle 作品にどんな影響を与えている役なのか?

 icon-check-circle 誰にどんな影響を与える人物なのか?

役作りをする時にも、この役割からは外れないように組み立てていくことが大切です。

 

また、

こんなちっちゃい役に、役割なんてあるのかな?

と思うこともあるかもしれません。

 

でも、あなたが脚本家になったつもりで考えてみてください。

何の役割も持たない人物を登場させる意味はありますか?

きっと何か意味があるはずです。

 

そこをちゃんと俳優が救い上げて、表現してくれたら、監督や演出家は「あぁ。この役者さんは分かってるな。また一緒にやりたいな!」と思ってもらえますよね!

 

④役者本人の癖が前面にでてしまう

4つめは、役者本人の「癖」が前面に出てしまい、下手に見えるパターン。

どんな役をやっても「〇〇さんだね」と言われてしまう人も多いです。

 

ある意味、個性や味があるとも取れるのですが、その役にマッチしないと、ものすごく下手に見えてしまうんです icon-tint 

 

例えば、普段から猫背ぎみでボソボソ喋るA君がいます。

ちょっと自信なさげな、疲れた男性役をした時にはすごく雰囲気が合ってて、好評だった✨

 

でも、自信満々なやり手サラリーマンの役の時も、A君の猫背×ボソボソが抜けないので、役のイメージと合わずに下手に見える。

こうゆう事って本当にあります。

他にも、

 icon-check-circle 演技中に手がオーバーに動く。

 icon-check-circle まばたきが異様に多くなる。

 icon-check-circle いつも同じ調子でリズムを取りながら台詞を言ってしまう。

など、人によって小さな癖はいっぱいあります。

そして、癖というのは本人も無意識で行ってる場合があるので、ダメ出しでも改善されないことも多いんですよね icon-tint 

 

ドラマや映画を観ていても「この役者さんっていつもこんな感じの演技だなぁ」と気付くと下手に感じます。

逆に「この人、前と全然イメージ違う!本当に同じ役者さん?」と思うと上手く感じますよね。

しっかり、自分の癖をコントロールすることが大切になります。

 

改善策

自分の癖が抜けずに、演技に影響が出てしまう人は「まず自分の癖を知ること」から始めましょう。

演技している自分を動画に撮って、客観的にみると気付けることがあります。

 

そして、その癖があることを意識して、普段の生活から改善していかないと治りません。

猫背になりがちな人は、通勤通学でガラスに写る自分をチェックしてみる。

台詞が早口になってしまう癖のある人は、意識してゆっくり喋ってみる。

 

始めは普段と違うことを意識をしながらなので、違和感があるし気持ち悪いなぁと感じることもあります。

そこで諦めずに、定着するまで続けます。

そうすると「あれ?気付くと無意識にできるようになってる✨」というところまで辿り着けます。

無意識でやってる癖を意識する。

意識して自分の体に覚え込ませる。

気付いたら無意識にできるようになっている。

無意識→意識→無意識

この流れが、新しい物事を身につけるために必要なステップです。

 

説明し始めると長くなので、詳しくはこちらの本に書いてあります。

マンガでサクサク読めるので気になる方は読んでみて下さい(^-^)

本の詳細はこちら↓

 

⑤芝居が予定調和になっている

ここでいう予定調和というのは「台本にそう書かれてるからやってる」というのが見えてしまう人です。

予定調和がみえると、見てる人は一気に冷めます icon-tint 

 

例えば、舞台の始まりでこんなト書きがあったとします。

喫茶店。

A子、一人でお店に入ってきて、テーブル席に座り、ため息をつく。

あなたはどんな演技をしますか?

 

予定調和な人は、ト書き通り、ただ入ってきて、ただ座って、「はぁ~」とため息をつきます。

そこに感情はありません(笑)

 

上手い人は、このちょっとしたト書きで、A子の背景を想像させてくれます。

具体的には、

 icon-check-circle ちょっとキョロキョロしながら入ってくる

→誰か探してるのかな?

 icon-check-circle 時計をチラッと確認しながら座る

→待ち合わせかな?

 icon-check-circle ため息をつく

→ギリギリでちょっと焦ってたのかな?ほっとしてるってことは、遅刻が許されない人との待ち合せだったのかな?

など、台詞を言わずとも、これだけの情報を見てる人に与えられます。

 

この小さなお芝居の積み重ねが、見ている人を納得させる演技になっていきます。

予定調和な人って、そこに役の背景や行動意図が見えてこないから、

「いや、今までの感じだと、そこでそのセリフは言わなくない?」

って見ながら突っ込んじゃうんですよね(笑)

 

その結果、どんどん観客との距離は離れていって

「全然あの役の気持ちが分かんなかったな。」

「あんまり上手じゃなかったな。」

となってしまいます。

 

改善策

この場合の改善策は、

 icon-check-circle 台本に書かれていることが全て正解だと思わない

 icon-check-circle 「自分ならこういうシチュエーションになったらどう感じるだろう」といったん考えてみる

ということです。

 

例えば、

A子が、親友のB子に彼氏を取られて、ビンタをする!

みたいなシチュエーションがあった時に(だいぶ修羅場w)


OK!ここでビンタね!

とすぐに納得するのではなく、

 icon-check-circle もし、自分が親友に彼氏を取られたらビンタするかな?

 icon-check-circle でもビンタなんかしたことないな。

 icon-check-circle ビンタするほどの感情ってどんな感じなんだろう。

 icon-check-circle ビンタする前って、躊躇とか生まれるのかな?

 icon-check-circle ビンタした後って「やばっ」て感情は生まれるんだろうか?

 icon-check-circle そもそも、ビンタである必要あるかな?

 icon-check-circle 鞄で殴るとか、水ぶっかけるとかでも、ビンタと同じ効果が出せるかもしれないな?

など、とにかくいろいろ考えてみる癖をつけましょう。

 

そうすることで「台本に書かれてるからやってますよ~」という単純なお芝居ではなく、もっと複雑なお芝居ができるようになって、セリフとセリフの間が埋まっていきます。

 

「そこまで考えるの?」と思うかもしれませんが、この準備作業が、俳優の仕事の8割くらいを占めると、個人的には考えています。

 

演技上達に役立つ本【3選】

 


もっと演技上達のための方法が知りたい!!

という方に向けて。

私が今まで読んだ中で「演技上達に役立つな~」と感じた本を、3冊紹介したいと思います(^-^)

発声と身体のレッスン

演技と演出のレッスン

魂の演技レッスン22

 

①発声と身体のレッスン―魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために

演技初心者も、経験者も読んで損はない基礎訓練の本!

「演技になると普段通りにできない icon-tint 

そんなお悩みのある方にもおすすめです。

 icon-check-circle そもそも「正しい声」「正しい体」とはなんなのか?

 icon-check-circle 演技をする上で重要なリラックスした状態の身体

そこにアプローチするための方法が分かりやすくまとめられています。

 

 icon-comments この本の詳細はこちら

 

②演技と演出のレッスン

演技で悩んだ時に、一度は読んでほしい1冊!

「知識」と「実践」の両面からのアプローチで、俳優の技術「感じること」「考えること」のバランス感覚を養うことができます。

 icon-check-circle 「演技力」ってそもそもなんだろう?

 icon-check-circle 表面的な演技から抜け出すには?

 icon-check-circle 演技力を上げるために、具体的にどんなレッスンをしたらいいの?

スタニスラフスキー・システムをベースに、作者の鴻上尚史さんがアレンジを加えたレッスンが、全部で18コ紹介されています。

 

 icon-comments この本の詳細はこちら

 

③魂の演技レッスン22 〜輝く俳優になりなさい!

ちょっと上級者向けかもですが、語り口調で書かれているて、まるでステラ・アドラーの授業を受けているかのような、臨場感のある本です。

 icon-check-circle 役者として、どのようにものを見るべきか?

 icon-check-circle 日頃からどう生きるべきか?

 icon-check-circle 役作りとは?

 icon-check-circle なぜスケールの小さな役者におさまってしまうのか?

など、厳しくも熱い、愛のある言葉が胸に刺さる本です。

演技に行き詰ったときに読み返したい一冊です。

 

 icon-comments この本の詳細はこちら

 

まとめ:原因が分かったら改善していくのみ!ちょっとした意識で「演技が下手」からは抜け出せます

今回は、

・演技が下手に見えてしまう原因5つ

・それぞれの改善策

についてまとめました。

演技が下手に見える原因5つ

演技が不自然、ぎこちない

作品の方向性、雰囲気にあってない

自分の役の役割が掴めていない

役者本人の癖が前面にでてしまう

芝居が予定調和になっている

「これ当てはまるかも~」というものはありましたか?

 

もちろん、演技に正解はないし、あっちの正解が、こっちの不正解なことだってあります。

それでも、演技が下手にみえてしまう原因を知ることで、迷宮入りしてモヤモヤ悩むことは減ると思います!

 

少しでも参考になれば幸いです

 

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最後まで読んでいただき
ありがとうございます

これからも役者に役立つ情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします

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